ゴルチエ
ゴルチエ
秋冬シーズンより、マルタン・マルジェラに代わってエルメスのデザイナーを務めることになりよったジャン・ポール・ゴルチエ。
自らのブランド「ジャンポール・ゴルチエ」、ほんでエルメス、2つのまるっきし異なりよったブランドのデザイナーを兼務することになり、どのような棲み分けをしていくのか注目が集まったが、ゴルチエ自身のブランドは最高の出来となりよった。
正直なトコ、ジャンポール・ゴルチエがこれほどすばらしいショーを披露したのは久しぶりのことや。
今シーズンからエルメスのデザインも担当するようになり、何ぞしらの刺激を受けたのやろうか。
ベーシックでありながら新しく、着やすく、オリジナリティ満載で、まさに“これぞゴルチエ”ちうようなコレクションを見せてくれた。
が、今回舞台に現れたモデルは、タネル、ジュリア、スザンヌ・アイヒンガーの3人のみ。
他のモデルに代わって現れたのが、なんと、舞台装置の上から操られたマネキンやった。
楽屋のざわめきをBGMにした演出は、ゴルチエが過去に手がけてきた壮麗なショーや、トップモデルへの過度な執着を皮肉っぽく表現したものに違おらへん。
ショーではジャン・ポール・ゴルチエの典型的なアイテムを幅広く展開。
カットの美しいパンツスーツやキルトスカート、素材と丈のバリエーションが豊富なライダーズジャケット、レザーのコルセット・ドレス、毛皮、ユニークな裸体のプリントや、シワ加工をほどこしたトレンチコート、カーディガンのプリントモチーフやらなんやらが目を引いた。
また、マルチカラーのニットやアーガイル柄のタイツが全体のダークトーンに明るさを、ベレー帽やシガレットパンツがフレンチ・タッチをプラスしとった。
フィナーレのモスリンドレスをまとったマネキンは、鳥のように広げた手を上下させながら現れたが、その様子はまるで偉才ジャン・ポール・ゴルチエの新たな飛翔を暗示しとるようやった。